About us

センターについて

測定器開発センターは、2022年4月に素粒子原子核研究所(素核研)のもとに設置された新たなセンターです。

組織横断的に測定器開発を推進してきた測定器開発室を組織再編したもので、新たに建設した測定器開発テストビームラインの運用を目玉に、分野を超えた測定器開発の拠点として、あるいは研究者交流の場として、測定器技術開発を大学共同利用ユーザーと共に進めていくのが本センターの役割です。素粒子原子核分野に閉じることなく幅広い分野の研究者が交流することで新しい研究の芽を育て、若手研究者が自由な発想のもと活躍できる場になれることを願っています。

"New directions in science are launched by new tools much more often than by new concepts. The effect of a concept-driven revolution is to explain old things in new ways. The effect of a tool-driven revolution is to discover new things that have to be explained."

Freeman Dyson

活動内容

大学共同利用機能の強化

建設を終えたテストビームラインの本格運用を開始することで、測定器開発を高速化・効率化させる。テストビームラインのみならず、KEKならではのインフラや測定装置を全国の研究者が簡便に利用できる仕組みを作り、多くの研究者の集う測定器開発拠点を形成する。また、簡便かつ高速な審査体制を構築することで、測定器開発テストビームラインを若手研究者が自由な発想で利用できるようにして、若手人材育成を促進する。

次世代技術開発

複数の将来プロジェクトで共有し得る次世代基盤技術開発をグループの垣根を越えて実施する。基盤技術開発終了後は、各グループごとに出口戦略となる応用開発を行う。これにより、単独グループでは困難な大規模開発を推進し、開発速度を向上させ、測定器開発における国際競争での存在感を確保する。開発項目の芽は、トップダウン的に測定器開発センターで取捨選択するものと、ボトムアップ的にコミュニティから提案されるものとを共存させる。いずれの場合も、開発テーマごとに設定しているプラットフォーム(現在は、光センサー、半導体、ガス&アクティブ媒質の3種類)とコライダーエレクトロニクスフォーラムで共同研究を実施する。

研究サポート

素核研が実施する実験プロジェクトを技術で支える。次世代技術開発部門に属する低温,エレクトロニクス,メカニクスの3つのサブグループは,これまで通りの研究サポートを行う。グループの垣根を取り払うことにより,より多様な専門性を駆使し,これまで以上に効率的高性能な技術提案を行う。研究サポートや技術相談に関する問い合わせは, itdc-consultあっとml.post.kek.jp にお寄せください。

組織図